クイーンズヘナは植物由来であるため、100%オーガニックのカラーリング・トリートメント効果のあるヘアケア商品です。
今回はクイーンズヘナを使って髪を染めたいと考えている方へ『準備するもの・使い方・コツ・注意点』をご説明します。
綺麗に染められるよう、ぜひクイーンズヘナを使う前にお読みください。
クイーンズヘナの使い方

クイーンズヘナは粉末状の製品で、通販で購入するとパウチに入って自宅まで届けられます。その粉末は髪にそのまま振りかけたり、シャンプーと混ぜて使うわけではなく、自宅でヘナのペーストを作り、それを使って髪を染める作業を行います。
準備するもの
ヘナペーストの作り方ですが、まず大きめのボウルを準備してください。樹脂製のボウルでも問題ありませんが、樹脂の細かい隙間の間にヘナの色素成分が入り込み、ボウルに色素が残ってしまう可能性があります。そのため、ステンレスなど金属製のボウルを使うか、これからヘナを使って白髪を染める機会が複数回あるなら、ヘナ用にボウルを準備するのが良いでしょう。
その他に、手につかないようにビニール手袋や、ムラなく塗るためにコームブラシか染髪用ブラシ、乾かないようにサランラップか使い捨てシャワーキャップ、混ぜるためのヘラか泡立て器を用意しましょう。
- 混ぜ合わせるための容器(ボウルなど)
- 使い捨てのビニール手袋
- コームブラシor染髪用ブラシ
- サランラップor使い捨てシャワーキャップ
- 混ぜ合わせるためのヘラor泡立て器
使い方

ヘナペーストはヘナをボウルに入れて、水で溶くだけで簡単に作れます。水は水道水を使っても問題ありませんが、塩素が入っている水道水は髪へのダメージがあるという理由で、あまりおすすめできません。
水とヘナの割合は、水で溶いた時の柔らかさが味噌と同じぐらいになることを目標にすると良いでしょう。
水が多すぎるとペーストが柔らかすぎて、髪に塗布しても流れ落ちてしまいます。その場合はクイーンズヘナを追加して、硬めに仕上げてください。
一方、ペーストが硬めだと髪に塗布した時の伸びが悪く、希望通りに染め上がらないリスクがあります。その場合は水を追加して、ペーストを柔らかくしましょう。

クイーンズヘナでペーストを作ったら、いよいよ髪に塗布していきます。一般的なヘアカラーリング製品と比べると、ヘナは髪に塗布してからの放置時間が長めです。
放置時間の目安としては、30分から60分程度が適切ですが、しっかりと染めたい人やむらなく染めたい人、色を濃く入れたい人は、放置時間を長めの60分程度にするのが良いでしょう。
ヘナペーストを髪に乗せる際は、放置時間の間に水分が蒸発して髪が乾燥してしまわないように、ラップを巻いたりシャワーキャップをかぶるのがおすすめです。
料理で使うラップを使っても問題ありません。あくまでも髪の乾燥を防ぐために使うものですが、巻くことによって液だれを防ぐ効果も期待できます。
何回も使えるシャワーキャップを使う場合は、ヘナによって色素がキャップに残ってしまうリスクがあるので、注意してください。色が残ってしまうのが嫌なら、使い捨てタイプのシャワーキャップかラップを使うのが良いでしょう。
放置時間が終了したら、ラップを外してヘナを洗い流しましょう。
ヘナの成分によって髪の表面はコーティングされていますが、洗い流した後にヘアトリートメントなどを使ってもOKです。
使う際のポイントや上手く染めるコツ

ヘナを使って白髪を染める際には、いくつかのポイントやコツを知っておくと失敗しにくくなります。
ポイント①ゆるくし過ぎない
ヘナペーストを作る際に、ゆるくし過ぎないことです。
通常はヘナと水の量は1:4ぐらいが目安ですが、ペーストが硬くなりすぎない程度にヘナを少し多めに入れたほうが、色が付きやすくなります。
失敗する人の多くは、ヘナペーストが緩すぎたために、髪に乗せても液だれして、有効成分が髪の表面に残らなかったことが原因です。
ポイント②ダマにならないよう混ぜる
2つ目のポイントは、ヘナペーストを作る際はダマにならないように、泡だて器を使うなどしてしっかり混ぜることです。
ダマになると、染まりづらくなってしまいます。
ムラなく染め上げるためには、できるだけペーストの質にも気をつかうのがコツです。
ポイント③お湯を使う
3つ目のポイントは、ヘナペーストを作る際は水よりもお湯を使うといいというところにあります。
ヘナは水よりもお湯のほうが溶けやすいので、お湯を使ったほうがダマにならずに素早くペーストを作ることができます。
ただし、熱すぎると冷めるのに時間がかかってしまうため、取り扱える温度の範囲にとどめておきましょう。
ポイント④室温を暖かく
4つ目のポイントは、室温に気をつかうことです。
部屋の温度と髪の染まり具合になんの関係があるのか、疑問に感じる人は多いでしょう。
しかし、ヘナは冷えると髪が染まりにくくなります。
理想的なヘナの温度は、髪に乗せた時に温かいと感じるぐらいの温度です。
ヘナペーストをお湯で作るのも、温度を下げ過ぎないための工夫です。
当然ですが、部屋の温度が低すぎると、ヘナペーストが冷めやすくなってしまいます。
室温もしっかり暖かい状態にしたほうが、ヘナの作用が高くなります。
ポイント⑤ヘナを使った直後はシャンプーをしない
5つ目のポイントは、ヘナを使った直後はシャンプーをしないようにすることです。
ヘナは髪の内側ではなく表面に色素成分が絡みつくことで、髪に色を乗せています。
染めてから時間が経過すれば色素成分は安定するので、シャンプーをしてもすぐに洗い流されてしまうことはありません。
しかし、染めたばかりの状態ではまだ安定していないため、シャンプーをするとせっかくつけた色素成分が取れてしまいます。もしシャンプーをしたいなら白髪を染める前に行いましょう。
その後、ドライヤーで髪を乾かしてから、ヘナを使うようにしてください。
ポイント⑥ヘナを使った直後は自然乾燥
6つ目のポイントは、ヘナを使った直後はドライヤーを使って乾燥させるよりも、自然乾燥がおすすめということです。
ヘナで髪にシッカリと色を付けるためには、髪に塗布したヘナが空気に触れて酸化するプロセスが必要不可欠です。
ドライヤーを使ってしまうと、髪が素早く乾燥してしまい、酸化に時間がかかりません。
自然乾燥することによってヘナの酸化が進み、髪の表面にシッカリと色を乗せることができます。
クイーンズヘナの注意点
クイーンズヘナを使う際には、いくつかの注意点があります。
注意点①染めてから色が落ち着くまでに2日~3日かかる
まず1つ目の注意点は、染めてから色が落ち着くまでに2日~3日ぐらいかかるという点です。
ヘナで髪を染めた直後は、どの色味を選んだ場合でもオレンジ色や赤みが強く出ます。
予想よりもオレンジ色が強く出てしまうと、失敗したかなと考えたくなるかもしれません。
しかし、ヘナは時間をかけて少しずつ色味が落ち着いていきます。2日~3日ぐらいすれば、強いオレンジ色や赤みが抜けて、自然な色味に落ち着きます。
注意点②トラブルが起こる可能性はゼロではない
2つ目の注意点は、トラブルが起こるリスクはゼロではないという点です。
ヘナは化学成分などが配合されていないため、頭皮が敏感な人でも安心して使うことはできます。しかし、ヘナに限らずどんな植物でも、必ず大丈夫ということはありません。
普段は問題なくても体調次第でトラブルが起こってしまう可能性はあります。
髪に乗せて放置している間に頭皮が痒くなったり赤くなったり、ブツブツが現れたりしたときは、速やかにヘナを洗い落としてください。
また、こうした皮膚のトラブルを防ぐために、あらかじめパッチテストをするのがおすすめです。
注意点③妊婦さんは使えない
3つ目の注意点は、妊婦さんは使えないという点です。
ヘナに含まれている色素成分が、胎児にマイナスの影響を与えてしまうというわけではありません。
しかし、妊娠中は皮膚が敏感になっていることが多く、ヘアカラーなどでトラブルが起こりやすいものです。
そのため、妊娠中はできるだけヘアカラーを控えることをおすすめします。
まとめ
以上、クイーンズヘナの使い方と注意点でした。
ポイントをまとめると、クイーンズヘナで髪を染めるには、お湯で粉末を溶いて味噌ぐらいの柔らかさのペーストを作り、髪に塗布します。
放置時間の目安は30分~60分程度ですが、しっかり染めたい人は60分ぐらい放置するのがおすすめです。
また、色が落ち着くまでに2日~3日ぐらいかかることを覚えておきましょう。